カラー:ビスタ 容量:40ml(ウォールナットオイル) 光を完全に吸収するカーボンブラックは古より最も使用され続けてきた黒色顔料です。 カーボン系の原料には、煤や墨、鉱物など様々な物があり、また、種類や材質によって色味の幅と濃淡が生まれます。テクノロジーが進歩した現代に於いても、今なおあらゆる分野で使用さている顔料であり、耐久性、耐光性、耐酸アルカリ性に大変優れています。
カラー:ムラーノブルー 容量:40ml(ウォールナットオイル) アルミン酸コバルトを主成分とする無機顔料(コバルトブルー)は、速乾性、耐光性等いずれも優れた性質を持っています。隠蔽力や着色力は強くありませんが、抜けるような鮮烈な発色と品のある美しい青色を呈した半透明の絵具です。 当時はその比類のない美しさとウルトラマリンでは作り出しえないトーンが出せる事に加え、混色制限がない事と、絵具や釉薬等あらゆる技法に応用ができる、最高峰の顔料として賞賛されました。ヴェネチアングラスはコバルトも使用され、現地ではそのメッカである島に因みムラーノグラスと呼びます。
カラー:マラカイトグリーン 容量:40ml(ウォールナットオイル) マカライトも古くから使用されている鉱物を砕いた顔料のひとつです。青色顔料で知られるアズライトと同じく、マラカイトも東西の美術において重要な色材でした。 19世紀まで主流であったこの天然緑色顔料は、水和酸化クロムを使用した人工顔料のビリジャンへと進化を遂げます。 同じ緑色顔料の酸化クロムと比べ含水率が高い為、深く鮮やかな発色と透明感あります。耐光性、堅牢性も優れています。
カラー:グリークグリーン 容量:40ml(ウォールナットオイル) グリークグリーンは、コバルトとチタンの複合酸化物であり、耐光性、耐久性に優れ混色制限もありません。 また、高温下でも影響を受けない耐候性と鉄以上に酸化されにくい性質を持ち、耐アルカリ性にも秀でた安定した色材でもあります。 高い屈折率による隠蔽力(不透明性)を兼ね備えており、薄塗り/グレース技法においても、その高い彩度・発色性を失うことはありません。
カラー:ケルメスレーキ 容量:40ml(ウォールナットオイル) ケルメスは最も古い天然染料のひとつで、カーマインやクリムゾンの語源となった色材です。ルネッサンス黄金期のイタリア絵画でも用いられました。 コチニール同様、昆虫から抽出され色素・発色・耐光性と同様性質を持っていましたが、生産性に優れるコチニールにその座を奪われてしまいます。 近年開発された天然同等の人工染料アリザリン(アントラキノン)をアルミニウムでレーキ顔料化する事によって再現し、耐光性を高めています。鮮明な発色と透明度が魅力です。
カラー:マジョリカイエロー 容量:40ml(ウォールナットオイル) 成分のアンチモンとは、中世の画家達に使用されたとされる人工無機顔料です。 近代に入り、アンチモンにニッケルと酸化チタンを化合して、耐光性・耐熱性・耐酸性・耐アルカリ性等、全てにおいて極めて優れた安定性を保つようになりました。 色名はルネッサンス期に発祥した美しい黄色の錫釉陶器から由来しています。
カラー:セリューズ 容量:40ml(ウォールナットオイル) 西洋美術史に於いて鉛白は19世紀頃まで、唯一の白色顔料として使われてきました。しかし、鉛白の有害性と混色による黒色変化や黄変等の問題から、使用には注意が必要でした。 このセリューズは鉛白を含まず、酸化チタンを使用して安全性と安定性を高めつつ、鉛白の持つ速乾性・固着力を持っています。 優れた耐光性と堅牢性持ちながら、チタニウムの持つ強い着色力はを抑え、混色時の濁りのない、半透明で温か味のあるアイボリー系ホワイトです。