著者:齋藤 美洲 ジャンル:面・他彫刻 体裁/B5変・231頁 現代根付の草分け的存在である著者が、「福雀」「お福面」「うさぎ」「猩々」「白鳥」の5作例を掲げ、根付彫刻の技法と手順を分かりやすく紹介。増補頁では、著者の近作約50点をカラーで収録しました。 本書を通して日本の伝統の技を知っていただくとともに、手のひらの中で「自分だけの小宇宙」を創造する喜びを体験していただければと願っています。 ●主な目次 第1章 はじめに 根付とは何か/歴史/根付の種類/現代の根付 第2章 準備篇 根付造形の基本的な考え方/根付彫刻を始めるまえに 材料と道具 第3章 実技基礎篇 作例・福雀 作例・お福面 第4章 実技応用篇 作例・うさぎ 作例・猩々 作例・白鳥 ●さいとう・びしゅう 1943年 東京都生まれ。 1962年 父・齋藤昇齋に師事。太平洋美術学校にて、デッサンと彫塑を学ぶ。 1977年 「根付研究会(現・国際根付彫刻会)」を発足、会長となる。 1981年 大英博物館より作品の買い上げを受ける。 1982年 「根付研究会」改め「根付彫刻会」となり、会長に就任。 1984年 著書『根付彫刻のすすめ』刊行(日貿出版社) 1995年 国際根付彫刻会会長を退く。 2008年 著書『新装普及版 根付彫刻のすすめ』刊行(同) 2009年 著書『根付を楽しむ』刊行(同) 現在、埼玉県在住。
著者:岩野 勇三 サブタイトル/制作と技法の実際 ジャンル:面・他彫刻 体裁/B5・310頁 気鋭の彫刻作家であると同時に、美術教育にも情熱を注いだ著者が3年の歳月をかけ完成させた技法書です。美大で教えていたのと同じ、具体的な制作の全課程をそのまま紙上に再現。850枚もの写真を駆使し丁寧な解説を加えました。他に類を見ない価値ある彫塑の技法書として、1982年の初版から好評を博し、累計7800部発行のロングセラー。長く品切となっていましたが、多くのご要望にお応えし、このたび装い新たに復刻しました。 ●主な内容・目次など 序文/はじめに/彫刻とは/彫塑とは/彫刻とデッサン/モデルとポーズ/仕事と準備/首を創る/裸体を創る/コスチュームの人物像/石膏どり/流し込み/張り込み/じかづけ/コンクリートによる注ぎ込み/ポリエステル樹脂によるFRP成形/動物の彫刻/レリーフ/あとがき ●いわの・ゆうぞう 1931年新潟県高田市に生れる。44年大泉師範附属小学校卒業。49年佐藤忠良氏に師事。50年新潟県高田高等学校卒業。62年第8回世界青年学生平和友好祭文化代表ヘルシンキへ。63年第1回宇部野外彫刻コンクール入選。66年東京造形大学開設され、専任講師となる。69年第4回昭和会展で林武賞受賞。80年第1回高村光太郎大賞展優秀賞受賞。81年長野市野外彫刻賞受賞。86年第17回中原悌二郎賞受賞。87年8月25日死去。
著者:箱根マイセンアイティ サブタイトル/箱根マイセンアンティーク美術館所蔵 ジャンル:陶芸ガラス 体裁/A4変・103頁 箱根マイセンアンティーク美術館は日本におけるマイセン磁器の美術館としては、質・量ともに充実した内容を誇り、愛好家の交流の場として定評がある。今年で開館20年目を迎えるが、本書はそのコレクションの中から選りすぐりの絵皿、器、人形、オブジェなど60余点を紹介している。 ●主な内容 マイセン磁器その栄光の歴史/美の回廊にて(色絵金彩皿を中心に10作品)/技を極める(スノーボールなど職人の技が際立つ7作品)/花々の変遷(伝統から現代へ8作品)/微笑に魅せられて(マイセン人形の美を追究した19作品)/栄光の造形(現代マイセンの可能性9作品)/アンティークの広がり(マイセン以外の名品10作品) ●むらた・すみこ 約30年前、ロンドンでドレスデンの「仮面舞踏会」の人形に出逢い、それが契機となってマイセン磁器のコレクションが始まる。2000年に箱根の森に「箱根マイセン庭園美術館」を開館し国内外の愛好家の注目を集める。以降、そのコレクションをもとに企画展を開催し、また作品集を刊行。現在はマイセン人形をはじめとして約1000点のコレクションを順次公開している。
著者:飯田 猷子 サブタイトル/礼の心 ジャンル:紙・木工芸 体裁/B5変・127頁 折形(おりがた)とは、和紙を用い、主として贈進のために折り包む日本古来の武家礼法の一つです。長い歴史の中で、目的に応じて様々な美しい形が生まれました。本書では、この「折形」の文化を二十四節気の移ろいに沿って、写真と実際の折り図で多数紹介します。 ●主な内容 折形は日本の美意識 折形とは 礼法とは 折形の歴史 折形礼法の役割 折形は生き方です 春:節分炒り豆包み/略式紙幣包み/雛節句祝い包み/紅筆包み/匂い袋包み/櫛包み/かいしき吉・凶/慶事かいしき/木の花包み/袱紗包み 夏:菖蒲の花包み/花束包み/万葉包み/月謝包み/半襟包み/扇包み/短冊包み/墨包み/色紙包み/葉書包み 秋:糸包み/手拭い包み/還暦祝い包み/布施包み/菊の花包み/兎の粉包み 冬:残菓包み/粉包み各種/結婚祝い包み/慶事粉包み/初穂料包み/鶴年玉包み・紙垂など ●いいだ・みちこ 昭和8年東京都北多摩にある禅宗の古刹に生まれる。母方の実家の跡を継ぐ運命となり、幼少より筑波山麓に住み、敬愛する祖母の薫陶を受けて育つ。生活の知恵を得、自然への畏怖の念を抱く。人間と山野草、歴史をこよなく愛し、花に逢うために国内外の山を歩いた。自宅にて詩語りの会や音楽会、蛍を見る会などを企画、人と人との心の交流を大切にしてきた。山根折形礼法教室にて折形を学ぶ。教授として北関東支部長を務めた。平成25年独立、折形礼法猷和会会主となる。大日本茶道学会教授。
著者:前田 篤信 ジャンル:書道 体裁/B5・192頁 省庁に長年在任し、表彰状・祝辞・辞令など数万枚を揮毫してきた著者。その経験をふまえ、誰にでも書ける表彰状・賞状のノウハウを詳しく教えます。1987年初版、豊富な実例と文例、格調高い毛筆文字、具体的な書き方が好評のロングセラーが、新元号「令和」に一部の作例で対応して装い新たに登場です! [主な内容] 1 賞状の書き方 用具類、姿勢・執筆法・腕法 書く時の要領、割り付けの要領 2 賞状のための細楷の技法 基本点画の書き方、字形の整え方、ひらがなの書き方 3 賞状の作例 表彰状・賞状・感謝状・その他 4 賞状の文例 表彰状・賞状・感謝状・その他 5 祝辞の書き方 胸章(リボン)の書き方、式次第の書き方 公文書の手引 ●まえだ・とくしん 大正14年香川県高松市に生れる。松本芳翠、吉田栖堂先生に師事。昭和22年農林省に入省。統計情報組織を経て、昭和38年農林大臣官房秘書課係長。同48年同課課長補佐。同59年定年。その間、20有余年に亘り、本務のかたわら特命事項として、大臣名の辞令、賞状、祝辞等数万枚を揮毫する。書道玄海社常任理事、(財)日本書道美術館参与を歴任、若葉書道会を主宰した。平成2年4月死去。
著者:吉澤 鐵之 ジャンル:書道 体裁/A4変・111頁 書の王道として避けては通れない王羲之書法の特徴を5つに整理するとともに、 新しい視点での臨書の展開法をはじめて公開、これまでとは全く違った方法で王羲之書法に迫ります。 (2014年刊行の同名書籍の復刊です。内容に変更はありません) ●よしざわ・てっし 1954年茨城県生まれ。書を吉澤鐵石・星弘道に、漢詩を石川忠久に学ぶ。日展会員、読売書法会常任理事、日本書作院副理事長、全日本漢詩連盟理事、書魁社を主宰、大東文化大学非常勤講師。
著者:大石 三世子 ジャンル:書道 体裁/A4変・111頁 「散らし書き」とは、字間・行間、行の長短などを揃えずに紙面を構成する日本独自の表現です。平安朝以来、和歌書を中心に展開しましたが、近世以降は俳句や詩文書にも応用され、多彩な展開を見せています。本書では、この「散らし書き」の入門から和歌、俳句、大字仮名など、幅広い作品づくりをマスターすることができます。(2013年刊行の同名書籍の復刊です。内容に変更はありません) ●目次 はじめに 第1章 散らし書きとは? 散らし書きとはどのような表現か/散らし書き 入門の入門〈五文字の散らし書き〉/五文字の散らし書きの発展/まずは四行書きから/一つの形でできるさまざまな表現/同じ歌のさまざまな散らし方/散らし書きの基本1 行の傾き/散らし書きの基本2 行の高低/散らし書きの基本3 字間行間の距離/散らし書きの基本4 構図構成の工夫 第2章 古典に学ぶ散らし書き 古典に学ぶ散らし書き1 行の高低/古典に学ぶ散らし書き2 行の逓減/古典に学ぶ散らし書き3 左右分割/古典に学ぶ散らし書き4 返し書き/古典に学ぶ散らし書き5 斜め分割/古典に学ぶ散らし書き6 上下分割1/古典に学ぶ散らし書き7 上下分割2/虚実の構図/古典に学ぶ散らし書き9 横の散らし 第3章 散らし書きのテクニック 紙面構成の考え方/文字の選択〈変体仮名の上手な用法〉/紙面と表現の関係〈大紙面への展開のために〉/散らし書きと連綿・疎密/潤渇と奥行き/余白の美を考える 第4章 さまざまな散らし書き 和歌の散らし書き/俳句の散らし書き/多字数の散らし書き/大字かなの散らし書き/さまざまな題材の散らし書き 第5章 かなの基礎学習 かなの基本運筆/かな作品創作入門/作品づくりのプロセス/仮名作品の落款と仕上げ ●おおいし・みよこ 宮崎県生まれ。大石隆子に師事。現在、日展会友、読売書法会理事、栴檀社理事長。著書に『臨書の疑問100』(共著・芸術新聞社)ほかがある。
著者:中室 舟水 サブタイトル/美しい文字を書く ジャンル:書道 体裁/B5変・111頁 今までのかなの本では、手本を見ても思うように書けなかった。本書では、筆はこう使う。墨だまりは、どうしたら出来るのか?構成上の濃淡の意味は?などなど疑問がどんどんと氷解する。桑田三舟先生、日本一のかなの名人中室水穂という大先達から著者の体にたたき込まれたものをしっかりと引き出して、かな書の基本として反映した。かな書道の入門書として最適。 ●目次 第1章 かな書の基本を身につけよう/かな書のための用具/墨色の美を知る/さまざまな料紙(本料紙)小筆の選び方・扱い方/かなの基本用筆/かな書のための基本線/基本線を意識して「いろは」を書く/文字のほんとうの形を知る 第2章 かな美の特徴を知ろう/変体仮名とは?/変体仮名一覧/連綿表現とは/変体仮名を生かした連綿の練習/学んでおきたい古典/古典を生かした作品づくり/かな書の美とは?散らし書きとは? 第3章 ケーススタディ かな作品のつくり方 第4章 さまざまな作品展開 第5章 ワンランク上の表現のために かな書の落款/作品の仕上げとしての表装/私の作品制作 ●なかむろ・しゅうすい 1964年生まれ。31才で日展初入選。2001-2002年、読売書法展読売新聞社賞・日本書芸院大賞。2003年、読売書法会理事。2007年、読売書法展審査員。2009年、日本書芸院史邑賞。現在、日展会友、読売書法会理事、日本書芸院評議員、神戸笹波会理事長代行ほか。かな書の大家桑田三舟、父中室水穂、田頭一舟に師事。神戸笹波会を中心に、東京八重洲・渋谷・川崎・横浜・大阪・広島・福山・福岡・飯塚・宮崎などに教室。会の構成メンバーおよそ800人。
著者:北畠 聖龍 ジャンル:仏画 体裁/A4変・95頁 「法華経(妙法蓮華経)」は諸経の王とも呼ばれ、時空を超越したドラマティックな物語を通して釈尊の教えを伝える仏教の重要な根本経典です。 日本では聖徳太子がはじめて国内に広めたとされ、全28巻(品)から成る各巻の冒頭に内容の一部を表す画を描いて荘厳することは、古くは『平家納経』などで知られています。 本書は、著者が紺色の絹地に純金泥で描いた渾身の見返絵とその解説を全巻にわたって一覧するとともに、新作も収録した新装改訂版(初版2004年)です。 ●きたばたけ・せいりゅう 師につき龍画、写経を専ら学ぶ。帝塚山学院大学美術史学科・奈良教育大学大学院美術科書道専攻卒業。学生時代に「平家納経」に強い影響を受けた。昭和39年大阪生まれ。
著者:小野 月世 サブタイトル/感動を描く10のプロセス ジャンル:水彩技法B 体裁/B5変・127頁 人気画家・小野月世による水彩技法書シリーズ第三弾は、人物レッスン、花レッスンに続く風景編。著者が考える風景画の魅力は、その時の思い出を描きとめること。 本書では「出会った感動をいかに絵にするか」をテーマに、水彩画の基本から風景スケッチの方法、作品としての完成度を上げるテクニックまでを紹介。 水のある景色、添景を入れた風景、緑の描き方、花のある風景など、10のテーマでそれぞれ描き方を描法ポイントを交えて丁寧に解説しました。ちょっと迷ったとき、難しさを感じたとき、行き詰まったときに、眺めたい一冊になっています。 ●目次 Lesson 1 感動を描くための基礎知識/絵の具選び/筆選びと筆使いの基本/キャッツタンと丸筆で雲を描きましょう/色々な筆を使って湖を描きましょう/三原色と混色/三原色で雲を描きましょう Lesson 2 スケッチで感動を切り取る/スケッチを楽しむ/秋の奥志賀高原をスケッチしましょう/ペンを使って描く/港町をペンで描きましょう Lesson 3 感動を描くためのテクニック/添景を入れて描く/添景人物を入れた劇的な風景を描きましょう/建物を描く/グリザイユ技法で街を描きましょう/緑のある風景を描く/緑を描き分けて教会を描きましょう/水のある風景を描く/水面の映り込みを描きましょう/花のある風景を描く/バラが主役の風景を描きましょう ●おの・つきよ (公益社団法人)日本水彩画会会員・常務理事、女子美術大学非常勤講師。平成3年日本水彩展奨励賞受賞。5年アートマインドフェスタ'93青年大賞受賞。6年女子美術大学絵画科日本画専攻卒業、卒業制作展優秀賞。神奈川県展美術奨学会賞受賞。春季創画展出品(~8年)。7年日本水彩展内藤賞受賞。ベルギー美術大賞出品。8年女子美術大学大学院美術研究科日本画修了。13年第36回昭和会展昭和会賞受賞。14年第37回昭和会展賛助出品。日本水彩展会友奨励賞受賞、会員推挙。17年日本水彩展内閣総理大臣賞受賞。