光沢と透明性に優れた、速乾性のメディウムです。油絵具と等量混ぜると乾燥が時間単位で速くなります。比較的クリアな色調で、白色や淡色の絵具にも使用できます。 画面を内部から固め、亀裂のない強靱な塗膜をつくります。 ●油絵具への混合量に制限はありませんが、少ないと効果が出ませんので、油絵具に対しては約半量以上混ぜてください。 ●絵具と混ぜたとき、粘度がやや高くなります。 ●やわらかくする時はペトロールやターペンタインを加えてください。 ■成分/アルキド樹脂、石油系溶剤、テルペン、シリカ、乾燥剤
クイッククリスタルメディウムの大きな特長は、乾燥が速いことと素晴らしい透明感が得られることです。特にその透明性は、不透明色でさえも透明にするほどです。また、クイッククリスタルメディウムと顔料をパレットナイフなどで良く混こむと、速乾性アルキド樹脂絵具になります。
ダンマル樹脂をターペンタインで溶解し、スタンドリンシードオイルを加えて調合した油。天然樹脂ダンマルのかもし出す温和な光沢と、スタンドポピーオイルのシャープな発色が油彩画の質の向上を助けます。油絵具の乾燥が速められ、黄変も無いので油やけの目立つ淡色の溶き油として使用すると効果があります。芳香性の溶き油ですのでアトリエの香りがよくなります。希釈にはターペンタインをお使いください。
透明メディウムからワックスを除いて、下塗りから上塗りまで自由に混合できるようにしたメディウムです。合成樹脂の乾燥性が絵具の乾燥促進剤の役をします。30%程度で厚塗りを内部から乾燥させる力を持っています。少し茶色味を帯びていますので、油絵具の色を少し暗くします。淡い色に交合する場合はご注意ください。
乾燥促進に重点を置き、樹脂、スタンドオイル、ペトロールおよび乾燥促進剤を混合した、調合溶き油です。黄変もなく、定着力の強い丈夫な画面を作ります。また光沢のある塗膜が出来、色も深みのあるものができます。筆の伸びがよく、筆跡が残るのでグレーズ技法(薄く色を塗り重ねて行く)に最適。使用後はビンの口を良く拭いてください。固まると困ります。
ファンデーション絵具とは、上にぬられる絵具をしっかり基底材に留める役割を持ってい ます。最近では、すでに地塗りされた市販のキャンバスを使うことが普通になってきてい ますので、その調整にも使われます。ファンデーションは、キャンバスへの油分の吸収を 調整したり、地色を変えることにより発色を変えたりします。一般的には、ファンデーショ ンは白色のものを使いますが、より効果的な発色を考え、色のついたファンデーションを 使うことがあります。
市販のキャンバス以外のものに描く時は、これを塗ると油絵にもってこいの地になります。
ダンマル樹脂をペトロールで溶解し、よく濾過精製したものに ポピーオイルを加えて描画用にしたつや出しワニス。 透明性、粘り、乾燥を速め、つやをもたらし、絵具の固着をよくする。 植物性溶き油と揮発性油に混合して、調合油を作るのに 使われる。(ルソルバンやペンチングオイルを自製する) 溶き油として単独で絵具に混ぜてもよい。
マツダのファンデーション絵具は、乾燥が速く、乾くのを待たなくても良いのが特長。絵具のノリがよく、美しい発色と堅牢性のある下地に出来上がります。