顔料に、天然高級デンプン質と膠分を加え、練り混ぜ角皿に入れて乾燥させた ものです。日本画材料の中では特に普及しています。色調は透明型淡彩色で、 俳画、南画、日本画調繊細画などのほか、ハガキなどの挿し絵、岩絵具の 下塗り、写生用などに使用します。
使う時は、膠液で溶いて使います。陶器製の皿に絵具を出し、少しずつ膠液をくわえ、指の腹で練るようにして丁寧になじませます。絵具と膠液がすっかりなじんだら出来上がり。使う時は、水でといて濃度を調整します。量を多く作りたい場合は、乳鉢でよく塊をすりつぶしてから膠液と混ぜていきます。人形の顔や能面を塗るなど、他の工芸・美術に使われて良く知られている胡粉も、水干絵具の仲間です。胡粉の場合は、カキ殻などの貝殻を粉砕して作られたものです。この絵具は、色が豊富で、安価で、意外と扱い易くて、日本画を描いてみたいとお思いの方には丁度いい絵具です。●約20cc棒ビン入◆画面で見る色と現物では、多少色が異なります。
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