成分-精製したケシ油を長く日光に晒して漂白し、また冬期に発生する白いヨドミを寒漉し(かんごし)して取り除いた、完璧な精製度をもつ不揮発性の溶き油です。 用法・性質-絵具に混ぜて流動性と光沢を与え、多量に使うほど乾きが遅れ、刷毛目が消えます。リンシードオイルよりやや乾きが遅いです。リノール酸の含有が多いので、黄ヤケの恐れはありません。 稀釈剤-テレピンかペトロールで調合します。 注意-油が付着した布や紙は場合により発火の恐れがあります。焼却するか水につけて捨ててください。
成分-すでに精製したアマニ油を長く日光に晒して漂白し、また低温時にに生じる白いヨドミを寒漉し(かんごし)して取り除いた、完璧な精製度の不揮発性溶き油です。 用法・性質-絵具に混ぜて流動性と光沢を強め、多量に使うほど乾きが遅くなり刷毛目が消えます。また、薄暗い所で黄ヤケし、明るい所でまた元に戻る性質があります。 稀釈材-薄めて使う時はテレピンかペトロールで調合します。 注意-油が付着した布や紙は場合により発火の恐れがあります。焼却するか水につけて捨ててください。
成分-重合アマニ油とテレピン油の混合体につや消し剤としてビーズワックス(蜜蝋)を10%溶かしたものです。 用法-落ち着いた柔らかいマットの効果を出す為に、直接絵具と混ぜて使うかテレピン油などの揮発性溶き油で薄めて使います。使用前にビンを良く振ってからお使いください。 注意-使い過ぎると絵具の乾燥が遅れ、密着が弱くなります。油が付着した布や紙は場合により発火の恐れがあります。焼却するか水につけるかして捨ててください。
成分-スマトラ産極上ダンマーの粒子の中から単色の淡色のものをより分け、40%の高濃度に溶解したものです。主溶剤はαピネンです。 性質-速乾性で、光沢が強い塗膜となります。完成した油絵に塗ることにより描いた当時の透明感と生気を取り戻します。また、画面を樹脂膜で覆い有毒ガス、紫外線、湿気から作品を護ります。 用法-絵が完全に乾いてから(6ヶ月以上経ったもの)埃や汚れをふき取り、スプレーか柔らかい筆・刷毛で薄く均等に塗ります。(厚く塗りたい場合は数回に分けて塗ります。一度に厚塗りすると亀裂が走る原因になります。)ダンマータブロー塗膜の塗り替えの際には、テレピンかペトロールで塗膜を剥離させます。 注意-湿度の高い日に塗ると白濁する事があります。どうしても湿度の高い日に作業する必要がある場合は、ガラス板に塗って試してから作業にかかりましょう。
成分-石油から、沸点150~200℃のものを分留し脱硫精製した揮発性の溶き油です。 用法-溶き油として単独で絵具に溶きエボーシュ(下描き)、オツユ描きするほか、希釈材として他の溶き油やワニスに混ぜて調合します。 注意-テレピン油ほど空気や光の作用を受けませんが、揮発しやすいので密栓して冷暗所に保存してください。
成分-スマトラ産極上ダンマーの粒子から淡色のものをより抜き、30%に溶解したもので、主溶剤はペトロールです。 用法・性質-絵具にしっかり練り混ぜて使います。下地との密着を強め、光沢や透明感を増し、コクやハリのある画面効果が得られます。 稀釈剤-テレピン油かペトロールで調合します。 注意-タブロー、ルツーセとしての使用は禁物です。
成分-高度精製のポッピーオイル60%、テレピン油37%、アクリル系合成樹脂3%、他に乾燥剤を微量に含む調合溶き油です。 絵具に混ぜて流動性を高め、品ある光沢をもち、柔軟にして堅固な皮膜を作ります。乾燥皮膜は黄変の恐れが無いので、マツダスーパー油絵具の溶き油として最適なものです。 稀釈剤-テレピン油かペトロールで調合します。 注意-油が付着した布や紙は場合により発火の恐れがあります。焼却するか水につけて捨ててください。
成分-精製ケシ油に過熱した空気を吹き込みながら長時間ボイルし、酸価重合させて高粘度のポッピーオイルです。 性質-高温加工のため有色ですが、生のポッピーオイルより堅牢な皮膜となります。 用法-乾燥を早めたいときはシッカチーフを少量加えます。また、薄めて使う時はテレピン油かペトロールで調合します。 注意-油が付着した布や紙は場合により発火の恐れがあります。焼却するか水につけるかして捨ててください。
成分-アマニ油に乾燥剤を加え、比較的低温でボイルした不揮発製油です。 用法・性質-スタンドオイルより粘度が低くて深い色ですが、乾燥が速く絵具に混ぜて流動性を高め、光沢のある、透明で弾力のある皮膜を作ります。乾燥皮膜は薄暗い所で黄変し明るい所で求み戻る性質があります。 稀釈剤-通常はテレピンかペトロールで調合します。(単独で多量に使うとチリメン皺が出ることがあります。) 注意-油が付着した布や紙は場合により発火の恐れがあります。焼却するか水につけて捨ててください。
成分-アマニ油を長時間高温で加熱重合させた高粘度の乾性油です。 用法・性質-絵具に混ぜて流動性を高め、透明で弾力性と光沢をもった皮膜を作ります。ボイルドリンシードと比べて乾燥はやや遅いが黄ヤケは僅少です。刷毛目が出ないのでクラシックな平塗りの表現が出来ます。 稀釈剤-粘度が高いので、通常はテレピンかペトロールで調合して使います。 注意-油が付着した布や紙は場合により発火の恐れがあります。焼却するか水につけて捨ててください。