松脂を蒸留・精製した揮発成分で油絵具に流動性を持たすのに最高の揮発性油です。時間の経過と共に空気中に揮発してしまいます。 ご使用される時、下描き、下塗りは、ターペンタインで絵具を溶かし塗ると、サラッとした流動性で一気に描けます。ターペンタインのみで溶いた絵具は固着力が弱いので下描き以降は植物性溶き油を加えないと後日画面が剥落することがあります。リンシードオイルやポピーオイルを軟らかくするときの溶剤、またはワニス類の溶剤としても使用します。 ターペンタインは長期間空気に接していますと黄変しますので使用後はビンのキャップをきちんと閉めてください。半分ほど使用した後、長期保存する場合は小さいビンに入れ替えるかガラス玉をいれてビンの中の空気を少なくして暗所に保管してください。
石油より採取した溶剤を分留・精製した揮発性溶き油です。ターペンタインとよく似ていますが樹脂状物質を残さないので黄ばみの心配がありません。 ターペンタインに比べて匂いが弱いので使いやすい溶き油です。ご使用される時は、ペトロールで油絵具を溶かして塗るとサラッとした流動性のある絵具で一気に下塗りが出来ます。ペトロールで溶いた油絵具は固着力が弱いので、下書以降は植物性溶き油を加えてください。植物性溶き油やワニス類の薄め液としてお使いください。ただし、油脂や樹脂に対する溶解性はやや弱いので一部ワニスを白濁させる場合があります。
特殊合成樹脂をペトロールで溶解したワニス。これは、指触乾燥段階で塗布できます。これは普通のタブローに比べると保護効果は弱く、画面効果のほうによりウェイトを置いた商品で、温和な光沢が特徴です。また、指触乾燥段階で塗布できます。湿度の高い日や雨天の日に塗布しますと白く濁ることがありますので、天気のよい、湿度の低い日に塗布するようにしましょう。
●ダンマル樹脂をペトロールで溶解し、よく濾過精製したものにポピーオイルを加えて描画用にしたつや出しワニス。 透明性、粘り、乾燥を速め、つやをもたらし、絵具の固着をよくする。 植物性溶き油と揮発性油に混合して、調合油を作るのに使われる。(ルソルバンやペンチングオイルを自製する) 溶き油として単独で絵具に混ぜてもよい。
特殊合成樹脂をペトロールで溶解したワニス。作品完成後6~12ヶ月後、油絵具が完全乾燥してから柔らかい毛の筆で均一に薄く塗ってください。スプレータブローなら均一に噴霧できます。湿度の高い日や雨天の日に塗布しますと白く濁ることがありますので、天気のよい、湿度の低い日に塗布するようにしましょう。