東南アジアに生育する樹木より採取した樹脂で、天然樹脂の中では最も硬いものに属する。ダンマルガムに比べ、硬くて透明な塗膜を作る。 そのままでは乾性油や溶剤に溶けないので、長時間の高温加熱処理を行い、溶けるように加工してある。樹脂だけでは脆いため、通常サンシックンドオイルかスタンド油を混合し、速乾性の描画用メディウムとして用いる。テンペラや油彩画の箔押しにも使われる。
北アフリカスーダンに生息するアカシア科の樹木の樹脂。人手による精製品の上品質を粉にしたもの。
フランス産兎の皮より採取した最高級品。板膠を粉砕したもので粉砕時の危険性がなく、溶解も容易。古代より絵画材料として存在している。水に常温で膨潤し加熱して溶解する。膠は低濃度で高接着性があり、顔料の色の保証や吸収性下地に有利。また、低温で凝固し加温することで流動性を生じることは技法に大きい影響力を持っている。膠は熱により強度を失うので溶解時の加温は湯煎で60℃以下にとどめる。板、布、紙などの目止め、日本画、テンペラ画、油彩画などの各種絵画の下地に使用される。外観 黄褐色~褐色、半透明組成 誘導蛋白質
アフリカ産蜜蜂の巣から加熱圧搾法、抽出法などによって採取した蝋を精製加工した上品質の蝋。
ニュージーランド産ミルクカゼインで、乳酸菌で処理した最上質。
フタル酸とグリセリンから作られるアルキド樹脂を大豆油で変性し、絵画制作に用いる普通の乾性油と同じように常温乾燥するよう加工した液体型の合成樹脂で、非常に強靱な塗膜を作り、チューブ型画用液の原料に用いられる。 調合画用液の原料に配合したり、そのまま絵具に混ぜる。筆跡を抑えた滑らかな固い塗膜の画面になる。グリセリンはアルコールの一種なので、その「アル」と酸の「アシッド」とをつなげたのがこの名の元になっている。 ●外観 茶褐色、高粘稠液 ●組成 無溶剤型大豆油変性アルキド樹脂
油絵具の体質顔料で乾性油と練ると半透明になり、油絵具の透明性を強調できる。
東南アジアに生息するラワン属の樹木の樹液を精選したもの。昔からテンペラ画や油彩画の材料として有名。
東南アジアに生育する樹木より採取した樹脂で、天然樹脂の中では最も硬いものに属する。ダンマルガムに比べ、硬くて透明な塗膜を作る。 そのままでは乾性油や溶剤に溶けないので、長時間の高温加熱処理を行い、溶けるように加工してある。樹脂だけでは脆いため、通常サンシックンドオイルかスタンド油を混合し、速乾性の描画用メディウムとして用いる。テンペラや油彩画の箔押しにも使われる。 ●外観 黒褐色塊状 ●組成 トリテルペン化合物
フランス産兎の皮より採取した最高級品。板膠を粉砕したもので粉砕時の危険性がなく、溶解も容易。古代より絵画材料として存在している。水に常温で膨潤し加熱して溶解する。膠は低濃度で高接着性があり、顔料の色の保証や吸収性下地に有利。また、低温で凝固し加温することで流動性を生じることは技法に大きい影響力を持っている。膠は熱により強度を失うので溶解時の加温は湯煎で60℃以下にとどめる。板、布、紙などの目止め、日本画、テンペラ画、油彩画などの各種絵画の下地に使用される。外観 黄褐色~褐色、半透明組成 誘導蛋白質