B5判272ページ絵師酒井抱一・鈴木其一・中野其明寄稿榊原吉郎(京都市芸術大学名誉教授)解説故塚元洋太郎(前京都大学教授農学博士)宗達、光琳に続く琳派を代表する酒井抱一は、草花図を得意とし、叙情性をたたえた繊細な筆致は江戸時代後期の装飾画風を形成した。本書に収載した528点に及ぶ四季の花々は、抱一・其一・其明の三画家により描かれたもので、卓越した描写力と詳細な図版解説は、絵画研究や博物学においても貴重なものと思われます。本書は、「四季の花(木版画・大正3年刊)の新装版です。
桜さくら 日本人がこよなく愛する桜の花を名画にたどり、意匠の中に見出した、美しい桜尽くしの本。 「源氏物語画帖」を彩った気品。 「醍醐花見図」の絢爛。 浮世絵の中で、吉原の花魁道中とを競うあでやかさ。 先人が桜に寄せた美意識と造形の枠を集成。 解説:並木誠士 文庫判/264頁/並製
江戸絵画万華鏡 榊原悟著 戯画(戯れ画)は意外性と機知性、諧謔性に富み、最も江戸的な絵とも評される。 絵師たちの好奇心と自由奔放な想像力は、ときに目の肥えた江戸庶民を唸らせた。 名だたる絵師が描いた第一級の戯画を一挙掲載。 B5判/116頁/並製
動物奇想天外 内山淳一著 江戸時代には象や駱駝をはじめとした多種多様な動物が中国船やオランダ船に乗ってやってきた。 若沖、応挙、芦雪に北斎など、出自も経歴も多彩な作家たちが、個性的な画風を競い描いた江戸のワンダーランド。 B5判/116頁/並製
上村松園画集 -美の精華- 監修:平野重光 至高の美人画 -その誕生の軌跡 明治8年、京都に生まれた松園は、気品に満ちた美人画を描き続け、昭和23年、女性初の文化勲章の栄誉に輝きました。 格調高い近代美人画は日本画壇史に燦然たる光芒を放ち、その清楚にして典雅な絵画世界は、今日もなお、多くの人々に深い感銘を与えています。 本書では、代表作を全国に取材し、松園芸術の軌跡を辿ります。 序文:上村淳之 解説:鬼頭美奈子、青山訓子 寄稿:志村ふくみ、杉本秀太郎 A4変/160頁/並製
四大浮世絵師 -冩楽・歌麿・北斎・広重 強烈なデフォルメで一瞬のしぐさを表現した東洲斎写楽。 成熟した女性の色香を写して、一世を風靡した喜多川歌麿。 常に新しい表現に挑戦し続け、画狂人と謳われた葛飾北斎。 詩情豊かに、四季折々の風景画や名所絵を描いた安藤広重。 4人の代表作170点を一堂に収録し、詳細な解説を付す。 解説・寄稿:小林忠、浅野秀剛、中右瑛 A4判/224頁/上製
王朝の香り 現代の源氏物語絵とエッセイ 松栄堂広報室編 「源氏物語」五十四帖に因み、京都画壇を代表する54名の画家と、各界の織者54名のエッセイが織りなす絵物語。 日本画:上村松篁、秋野不矩、下村昭、竹内浩一、他エッセイ:杉本苑子、田辺聖子、橋本治、池内紀、他文庫判/324頁/並製