![線画を用意する](images/no1.jpg)
ネオピコは、アルコール系マーカーなのでコピートナーを溶かしません。絵画は、原画をコピーしたものを何枚かよういしておくと、失敗した時にすぐにやり直しができて便利です。また、墨汁やネオピコラインを使った線画にもそのまま着色できます。使用する髪によって発色が微妙に変わる事があるので、本番で使うものと同じ用紙に使いたい色を塗って、カラーチャートをつくっておくと、着色の時の参考になります。 |
![下絵](images/neo1.jpg) |
カラーチャート→ ![カラーチャート](images/neo33.jpg) |
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![薄い色から塗る](images/no2.jpg)
最初は肌色などの薄い色から塗っていきます。光のあたる部分は色は塗らないで白いままにしておくと、ハイライトが表現できます。まずは手早く1度塗ってから、陰になる部分に色を重ねます。乾かないうちに塗り広げて、色の境目をなくせば綺麗にぼかせます。「下地がかわかないうちに境界線をぼかす」が鉄則!乾いてから塗り重ねると、協会のはっきした影ができます。
花の上と頬、唇の部分にハイライト |
![前髪や首の下、耳の部分は何度も塗ってぼかして影をつけていきます。](images/neo3up.jpg)
前髪や首の下、耳の部分は何度も塗ってぼかして影をつけていきます。 |
ぼかし塗りと重ね塗り
![鼻の陰と唇の部分い重ね塗りをして、乾かないうちに色の境目を塗り広げます](images/neo5.jpg)
鼻の陰と唇の部分い重ね塗りをして、乾かないうちに色の境目を塗り広げます |
![一度目に塗った肌色が十分乾いてから塗り重ねると、境目のはっきりした影が作れます。近い位置にある物や、輪郭のはっきしした物の影に。](images/neo6.jpg)
一度目に塗った肌色が十分乾いてから塗り重ねると、境目のはっきりした影が作れます。近い位置にある物や、輪郭のはっきしした物の影に。
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![グラデーション](images/no3.jpg)
色の境目を出さないように、自然に色を繋げましょう。あまりにも違い過ぎる色だとなじませにくいので注意。「下地たっぷり塗って、乾かないうちに薄い色で境界をのばす」のが鉄則!グラデ塗りやぼかし塗りを使いながら肌を塗っていきます。
![1色のグラデーション](images/neo7.jpg) |
1色のグラデーション
400のソルベルトを紙にしみ込ませるように塗り、その上にぼかしたい色を重ね、色の境界部分を消すように400でのばします。 |
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![2色のグラデーション](images/neo8.jpg) ![2色のグラデーション](images/neo9.jpg) ![2色のグラデーション](images/neo10.jpg)
2色のグラデーション
薄い色の469を1度塗り、乾かない内にその上に濃い470を重ねます。さらに手早く2色の境目を469で塗り伸ばします。さらに深みを加えたい時は、この上からまた470を塗り、また境目を薄い色でぼかします。 |
![3色のグラデーション](images/neo11.jpg)
3色のグラデーション
504→483→463のグラデーション |
![2色を使った肌の塗り](images/neo12.jpg)
2色を使った肌の塗り
550の肌色を1度肌の全体に塗り、特に濃くしたい部分に濃い肌色の522を加え、境目を550でのばすように塗ります。めりはりのきいたいたストにしたいときにオススメ
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![肌の塗りが完成](images/neo13.jpg)
肌の塗りが完成
このサンプルは550の1色塗り。白い部分の影には467を使用
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![同系色のグラデーション](images/no4.jpg)
ネオピコは、重ねれば重ねるほど色が濃くなるので、552と553の2色をでも綺麗なグラデーションが作れませんが、さらに濃い547を加えた3色を使うと、深みと重厚感のある色合いにできます。イラスト全体の雰囲気を考えながら色を選んで塗っていきましょう。
![髪の毛の3色グラデ1](images/neo14.jpg) |
![髪の毛の3色グラデ2](images/neo15.jpg) |
![髪の毛の3色グラデ3](images/neo16.jpg) |
髪の毛の3色グラデ
髪の毛の流れを考えて濃淡をつけていきます。まずハイライト部分に向かってペン先を立てるように白く塗り残しながら552を塗ります。次にハイライト部分に向かって明るくなるように553を塗り552でぼかします。さらに、束ねている元の部分などの暗くしたいところに547を狭い範囲で塗り、急いで552でぼかしてグラデーションにします。 |
![紙の流れの感じが出るように狭い範囲で塗ってから・・・](images/neo17.jpg) |
![552でハイライトの部分に向かってのばしてぼかす](images/neo18.jpg) |
![瞳の塗り1](images/neo19.jpg) |
![瞳の塗り2](images/neo20.jpg) |
![瞳の塗り3](images/neo21.jpg) |
紙の流れの感じが出るように狭い範囲で塗ってから・・・ |
552でハイライトの部分に向かってのばしてぼかす |
瞳の塗り
薄茶色552を全体に塗り、やや濃いめの茶色553を瞳の真中と丈夫に塗ってぼかします。中心の黒い色となじませんるために、さらに濃い547を重ねて塗って、552でぼかします。 |
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![細部を塗りこむ](images/no5.jpg)
肌や色鉛筆などの小物を塗っていきます。光の当たる部分は明るく、影になる部分は暗く、ハイライトは白く塗り残したり、塗りこむ部分はグラデーションやぼかし、重ね塗りをしながら塗っていきます。
ネオピコのインクは透明性が高いので、違った色を重ねると新しい色が生まれます。スケッチブックは、黄色と緑色が重なった部分が黄緑色になっています。赤と緑を重ねた場合は黒っぽくなってしまいます。色の重ね合わせを考えながら塗っていきましょう。
![2色の重ね1](images/neo22.jpg) |
![2色の重ね2](images/neo23.jpg) |
![肌のシワ1](images/neo24.jpg) |
![肌のシワ2](images/neo25.jpg) |
2色の重ね ブロード二部は一定の太さの線がひけるので、ラインやチェックの模様を作るのに便利。細い線はブロードニブを立てて、太い線は寝かせて描きました。 |
肌のシワ
ハイライトを白く残して469を塗り、暗い部分に470を置いて469でのばします。 |
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![完成](images/no6.jpg)
細かい部分もすべて塗り終わったら、全体をもう一度チェック。影になる部分にさらに濃い色を重ね塗りしたり、グラデーション部分に深みを出すために、もっと塗りこんだりします。
髪の毛では首の後ろの部分や、束ねた髪の下の影になる部分に、もう一度553の茶色を重ねます。肌は、右の二の腕とスケッチブックの下の部分に濃い肌色の522を重ねます。
色鉛筆の緑色419の影の部分は、同じ419を重ねて塗ると濃くなります。色鉛筆の黄色409のように元々薄い色の影には、406の濃い黄色を重ねます。
細部まで濃淡をつけ終わったら、ネオピコ塗りが完成です。 |
![完成](images/neo26.jpg) |
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ネオピコイラストをアレンジ |
![ホワイトを入れる](images/neo28.jpg)
コミック用のホワイトを水でのばして、細い面相筆で髪の毛の筋や瞳のハイライトを入れると、絵がキラキラしてきます。
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![塗りを変えてみる](images/neo32.jpg)
コピーした線画を使っていれば、同じ線画を使っていろんな塗りが楽しめます。背景を変えてみたり、グラデーションを多用しためりはりのきいた塗りやアニメ調の塗り方にチャレンジしてみたり・・・。たくさんの塗りをこなせば、ネオピコのテクニックもアップする事間違いなし!気が済むまで練習できますね。
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