maruman ECLMI（エクルミ）それは、シンプルで上質なスケッチブック・アクセサリー。ECLMI（エクルミ）は、スケッチブック「図案シリーズ」の量産開始50周年にあたってmarumanが新たに提案する、図案シリーズ専用の本革製アウターウェアです。
一枚革でスケッチブックをくるむように、やさしく、しっかりホールドするECLMI。そこには、大人の方々に、スケッチブックをいつも身近に置いて、大切に、育てるように使っていただきたいというmarumanの思いが込められています。大人の使い手にふさわしい製品にするため、marumanはECLMIの素材と仕上げにこだわりました。上質な一枚革を丁寧に縫製した本体は、素材の特長を活かし、必要最小限の機能だけを有するシンプルなカバー状にデザインされ、静謐な美しさをたたえています。
ECLMIのために選定された革は2種類。シボ入りで柔らかいダークブラウンの「バケッタレザー」と、コシのあるナチュラルブラウンの「アトモスレザー」です。いずれも使い手がスケッチブックと過ごす時間の蓄積とともに風合いが変化し、深みと味わいが増していきます。中にくるまれたスケッチブックとともに、ECLMIも育っていくのです。各素材とも、ラージとスモールの2サイズを展開します。ラージは図案シリーズで最も人気が高いB4判（S120）に対応。スモールには、旅先でのスケッチ用途のほか、最近は「画紙を楽しむノート」としても使われ始めているコンパクトなB6判（S160）が収まります。
赤ちゃんのように、スケッチブックを「くるむ」。スケッチブックの真新しい紙に、絵や文字が描かれます。するとその一瞬ごとに、スケッチブックは新しい意味と価値を付与されて、姿を変えていきます。消耗品であるはずのスケッチブックが、使い手の発想や遊び心に呼応するように変化していき、やがては「かけがえのないもの」になっていく。その過程を、「スケッチブックを育てる」と表現することも可能ではないでしょうか。
ところで、これまでスケッチブックの多くは、学童や学生を主なユーザーとしてきました。しかし、趣味としての絵画が普及した近年は、画材を求める大人の使い手が着実に増えています。また、ビジネスのプランニングなど、イメージやアイデアを展開するための道具としてスケッチブックを採り入れる方々も少なくありません。
ECLMIは、そのような大人の使い手に向けてmarumanが発信する、新しいスタイルの提案です。たとえば子どもたちは、使い終えたら放り出し、時には破って遊ぶというふうに、スケッチブックに対する確固たるスタイルを築き上げています。それが彼らにとって必要なことだからです。ならば同様に、大人には大人の「スケッチブック・スタイル」があってもよいのではないか。それはおそらく、限りない変化の可能性を内包した「大切なもの」であるスケッチブックを、何か「上質なもの」で、まるで赤ちゃんを“おくるみ”にくるむように包み込み、「かけがえのないもの」になるよう、やさしく育んでいく...、そんなスタイルではないだろうか。marumanは、そう考えました。
ECLMIにくるまれて、スケッチブックは育っていく。では、大人のスケッチブック・スタイルを実現する「上質な」アクセサリーの、あるべき姿とは？ 大切なスケッチブックを保護する強さと、大人の使い手の持ち物としてふさわしい質感を併せ持つもの。marumanが辿り着いた答えは、皮革を素材とするカバー状のアウターウェアでした。
ナチュラルで上質の一枚革は、スケッチブックと大人の使い手との間を取り持つ、最良のインターフェイスといえます。この素材を、鞄や革小物の企画開発で知られる株式会社アートフィアーとのコラボレーションにより、隅々に確かな技術を反映させながら極限までシンプルなデザインに仕上げることで、ECLMIは誕生しました。
上質な素材と、ミニマルともいえるシンプルデザイン。ECLMIは、大人の使い手がスケッチブックを開くさまざまな局面で、持ち主のセンスをさり気なく主張するツールとしても機能します。小脇に抱えて颯爽と歩いてみてください。描きたい風景を見つけたら、腰を下ろしてECLMIを開いてみてください。ブリーフィングの席上で、おもむろにECLMIを取り出してみてください。それまでとは異なる、新しい世界が広がるはずです。そしてECLMIに抱かれながら、スケッチブックはより健やかに「育って」いくことでしょう。何も専門家の高度なスケッチや、プロのクリエイターによる詳細な図版だけがスケッチブックを「育てる」のではありません。上達への道程半ばの封印スケッチ、メモ代わりに書きつけた日々の覚え書き、退屈な会議の“作品”としての意味不明の図形。あるいは、仕事のプランを記した上に、いつの間にか塗りたくられたクレヨンの鮮やかさ。そういったすべてが、スケッチブックを「かけがえのないもの」にしていくのです。
上質の自然素材をシンプルに仕上げた静謐なミニマル・フォルム。ECLMIにおいてmarumanが心がけたのは、素材の良さを損なわずに製品として成立させることでした。ECLMIの素材は、ラージ／スモールともに、継ぎのない一枚革。ラージにおいては原皮から3～4枚しか取れません。慎重に選ばれた2種類の革は、いずれも日本国内のタンナーにおいて丁寧に鞣し（なめし）を施された上質なものです。
皮革の裁断面には、ステッチや塗工などの保護加工はあえて施していません。そのため時間の経過とともに、革の外周に程よい「ヤレ」が育ちます。 縫製箇所は必要最小限に留め、図案シリーズのスケッチブックがゆるやかに収まります。縫製の各エンド部分は折り返し処理が施され、長期にわたる使用にも耐えます。
フラップ部分の固定には、金具を革の切り込みにはめ込む方式を採用しました。留めずに覆うだけでも不自然ではありません。フラップを開くと、ゆったりと収まったスケッチブックの周囲を本革が囲む形になり、紙面を引き立てます。 内側の端には「maruman」と「ARTPHERE」のダブルネームが控えめに刻印されています。 ラージサイズには、簡易的なペンホルダーの役目を果たすスリットが備わっています。また、ラージ／スモールともに、本体と同じ革を用いたタグが付属します。
「アートフィアー」のアイデアと技術が息づく。ECLMIは、画材と革を繋ぐエキスパート、株式会社アートフィアーとのコラボレーションによって生まれました。同社は日本を代表する鞄の産地、兵庫県豊岡市を拠点とする鞄のプランナー＆メーカー。画材から小型イーゼル、折りたたみ椅子まで収容可能なバックパック、あるいはプロの画家の要望に応えて製作した鞄など、スケッチを愛する人たちのためのオリジナル製品を多数開発しています。本社内の工房では、新製品のデザインと試作が日々繰り返されています。
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