カートを見る



着色地色に浮かび上がる墨と和紙が織り成す不思議な模様
永楽墨染めパート2 より比較的簡単な技法を一部ご紹介


書道作品で拓本のように黒地に白い文字が書かれたものを見かけますね。これはロウで書き
裏から墨・墨液で染めたものです。白抜きの文字はインパクトもあり一度はやってみたいで すよね。
インパクトはあっても、このロウを溶かしたり、アイロンでロウを抜いたりと取り扱 いが大変でした。
でも、この「わんぱう」さえあればお湯に溶かして書くだけで白抜き文字が簡単にできます。
ロウを溶かしたりロウを抜き取る手間が要りません。
わんぱう


手間をかけない簡単白抜き剤…「わんぱう」つかって 白抜き文字・模様にかんたんチャレンジ…

[T]わんぱうの溶かし方
わんぱうを付属の小さじにすりきり1杯(1g)計量し、約50℃の温水15ml(小さじ15杯)に入れて、ダマにならないように小さじでよく撹拌する 。

@付属の小さじでわんぱうを1杯容器にとる。

A温水を小さじ15杯入れよくかき混ぜる。

Bツブツブを潰しながらよくかき混ぜる

C仕上げに筆でツブツブがなくなるまでよく混ぜる
※かき混ぜた小さじを再び使用する際には、小さじの水濡れをよく拭いてください。
濡れたままだと小さじにわんぱうがまとわり付きます。

[U]溶き方をマスターしたら

染める紙の種類や厚みによってわんぱうの濃さを調整していろんな効果をマスターしましょう。  
わんぱうだけを使って、紙の種類を変えて水玉模様を染めてみました。わんぱうの希釈度と紙の厚みの違いで裏から塗った墨液の浸透度が違います。
[V]地色を変えてバリエーションいっぱい
こんなこともできる白抜き技法

作品例

トップへ戻る


白抜き技法
1)水玉模様


@わんぱうを和紙に点々と置いていく。

Aわんぱうを和紙に点々と置いていく。
※裏面に墨を塗る工程は万華鏡模様、唐傘模様共、共通の作業です
2)万華鏡模様

※左の模様は墨の点を円形に大小をつけて二重に置いて染めてみました。

@墨を点々と円形に置いていき、墨溜まりが消えて生乾きになるまで待つ。

A墨が落ち着いたらわんぱうを墨円の中心部からニジませる

Bわんぱうの拡がりが落ち着くまで待つ

C再度わんぱうを置いてニジませる。

D墨がわんぱうに押されて流れる。

E上のように隅が流れて乾いたら裏から墨を刷毛で塗ると表現下の模様が出来上がります。
3)唐傘模様

※唐傘模様をたくさん並べて染めてみました。

@墨で点を置く

A墨が落ち着いたら点の中心に最初はごく少量のわんぱうをニジませる。

Bわんぱうを繰り返して置いていき、墨を外側へニジませる。

C上のように隅が流れて乾いたら裏から墨を刷毛で塗ると表現下の模様が出来上がります。

トップへ戻る

墨染用具 おすすめ品
紙
吸い込みの良い半紙・にじみの美しく出る画仙紙が理想です。その他和紙葉書など。吸い込みの悪いにじまない紙は不適です。

墨
1種類でも十分できますが、効果的な仕上がりを考えますと色味のはっきりした「茶墨・青墨」の2種類は必要です
墨液・朱液 墨液朱液
墨液は黒色、朱液は朱色。作品乾燥後、裏面から刷毛塗り用の墨です。原液では濃すぎますので、適当に薄めてください。
カラー液(彩液) カラー液(彩液)
地色をカラーで表現する時は、彩液を使ってください。自由に混色できますので、いろいろな色で表現できます。
硯
一般的な4.5平サイズ(書道セットに入ってる硯)2面 墨の種類と同数必要になります。
筆
大中筆格1本、小筆4本程度。大筆は文字用、中筆は水筆として使います。小筆は文字を書くわけではありませんので上質な物は必要ありませんが、墨色。濃度により使い分けしますので4本程度は準備してください。
硯

刷毛
模様つくりに。裏塗り用にもう
1本あれば十分です。

墨池
墨池
筆洗、水入れ、裏塗りようの墨入れとして1〜2個あれば便利です。模様つくりの墨入れは小皿でも代用できます。また、裏塗り用の墨入れは刷毛の巾より少し広めの平らな容器(タッパー等)があれば十分です。
書道用下敷き 書道用下敷き
作品製作用と裏塗り後の乾燥用の2種類が必要です。製作用としては、用紙サイズよりしこし大きいものが必要です。半紙の場合なら美濃判サイズ(30×40cm)です。乾燥用としては、裏塗り後の作品は全面に墨を塗るため紙では乾燥中にくっつく恐れがありますので大きな下敷き(半切45×150cmか全版90×150cm)か不要な毛布などをお使いください。
天然竹筆ペン/桐箱入りはこちら 文鎮
大型のものは不要ですが、普通サイズのもの1〜2ケ必要です。

トップへ戻る

 

 



名入れ見本