基本素材 |
造膜素材 |
乾性油 |
リンシードオイル |
固着力・塗膜強度にすぐれた乾性油。ペインティングオイルを作る際の基本素材といえる。黄変傾向やや強い。 |
ポピーオイル |
淡色で黄変しにくい乾性油。塗膜強度はリンシードに劣り乾燥も遅い。その性質上、明色の仕上げ描きに有効。 |
加工乾性油 |
スタンドオイル |
加熱加工されたリンシードオイル。粘性があり、乾燥後の塗膜は強じんで光沢に富む。 |
サンシックンドリンシードオイル |
粘性があるが絵具ののびを良くし、乾燥も早い。強じんな光沢画面となる。古典技法によく用いられる。 |
天然樹脂 |
ベネチアテレピン |
光沢と透明感のある塗膜を形成し、グラッシ用画用液の材料によく使われる。乾燥やや遅く、黄変性あり。 |
樹脂溶液 |
ダンバルバニス |
伝統的な樹脂溶液で、絵具に光沢と絵具ののりの良さを与える。各種ニス、テンペラ技法用画用液の処方に利用。 |
マスチックバニス |
ダンマルと同等の使用目的であるが、絵具にのびの良さを与えることから、細密描写に有効。光沢ややソフト。 |
溶剤 |
揮発性油 |
テレピン |
油絵具・画用液の薄め液であり、濃度と流動性(サラサラ感)の調節に使われる。揮発性。 |
ペトロール |
テレピンと同様、薄め液である。テレピンよりやや穏やかに蒸発する。溶解力もやや穏やか。 |
アルファ(α)ピネン |
テレピンをさらにピュア精製したもので、揮発性・溶解力(樹脂等を溶かす力)共に、さらに高くなっている。 |
ラベンダーオイル |
ラベンダー様香気の溶剤(薄め液)。溶解力強く、揮発性穏やかで、ボカシを生かした手法に適する。 |
描画素材 |
乾燥促進剤 |
ホワイトシッカチーフ |
油絵具に混ぜて、乾燥を早めるための添加剤。本剤は無色で作用が穏やか。シワよりの心配がすくない。 |
ブラウンシッカチーフ |
強力な乾燥促進剤。濃色を呈しており、シワより等の副作用の危険もあるが、適切な使用法をすれば効果絶大。 |
調合溶き油 |
ネオペインティングオイル |
バランスを配慮した配合処方で、扱いやすい万人向け。光沢・乾燥性共に穏やかに設定されている |
ペインティングオイルスペシャル |
平滑で、強い光沢のある画面を構築する場合にすすめられる調合油。濃度高く、乾燥性も高い |
ペインティングオイルクイックドライ |
一日で乾く速乾性溶き油。濃度高く、ソフトな光沢あり |
ダンマルペインティングオイル |
古典的処方を率直に再現しました。スタンドオイル・ダンマル樹脂・テレピンによって、透明性が生きた本格派 |
コーパルペインティングオイル |
コーパル樹脂を導入した古典調本格処方の溶き油である。速乾性であり強い光沢が得られる |
ゲルメディウム
(チューブ) |
速乾性メディウム |
超速乾メディウム |
絵異に直接混ぜて乾燥を大幅に矩縮させる強力なゲル状メデイウムてす。油絵具との混合比率は1:1が標準 |
クイックドライングメディウム |
ゲル状の描画用メディウムで、速乾性で温和な光沢をもたらす |
塑性メディウム |
クリスタルメディウム |
描画用メディウムでコシのあるペースト状。速乾性で艶消し効果。盛り上げを伴う即製描法向き |
描画用ニス |
パンドル |
ダンマル樹脂を基材とした描画用ニス。乾燥が早く強い光沢をもたらす。乾性油との併用で油膜強度が強まる |
グレージングバニス |
透明性にすぐれたベネチアテレピンの導入で、グラッシに適した描画用ニスとなった。そのまま使える |
加筆用ニス |
ルツーセ |
乾いた画面に加筆する際、描きたて当初の光沢を復元し絵具の画面付着製を高め作業を容易にする |
画面保護材 |
完成ニス |
タブロー |
仕上がった画面の保護・ツヤ出しに使うニス。天然樹脂による伝統的な製品で、使用は作品完成後半年〜1年 |
クリスタルバニス |
タブロー同様の利用方であるが、本品はより安定した物性を有してしる。樹脂溶液としての多様な利用法もある |
タブロースペシャル |
指触乾燥段階で塗布できる仕上げニスである。温和な光沢が手軽に得られる。タブローより保護効果が弱い |
グロッシーバニス |
仕上げ用ニスとして、光沢効果が得られる.仕上げに用いた場合は、塗腰は強じんだが除去困難 |
補助材料 |
定着液 |
フキサチーフ |
木炭・鉛筆・コンテ等の固着性のない色材(ときに油彩画下描き)を画面定着させる素描用材 |
油絵具ハクリ剤 |
ストリッパー |
乾燥して通常の揮発性油では拭き取れなくなった油絵異を除去するための強い溶剤。画面修正や用具の清掃に。 |